
1.入門段階からフルスロットル、上級後も食いつき勉強1年強で合格。
2.入門段階はそこそこで、一度目は短答式、二度目で論文式まで合格。
3.入門段階は油断していたが、徐々にシフトアップ、三度目で合格。
これが合格者のポピュラーなパターン。
実際にはどのような形で時が進んでいくのか、
編集者の経験を踏まえて色々考察をしてみました。
多くの受験生は、まず資格受験専門学校のパンフレットを大学生協でもらったり、サークルの先輩から紹介されたりして、会計士二次試験の受験勉強を始めます。就職難の時代だし、仮に優良企業に就職できたとしても、この時代何が起こるかわからない、理不尽な転勤を命じられる可能性もある。それ位だったら、自分で将来独立することもできる「公認会計士」を目指してみよう。会計士の資格を持っていれば一般企業に就職したとしても、スペシャリストとしての地位が確立できるに違いない。将来は経営コンサルティングにトライして、企業の浮沈をコントロールする立場に立つのもやりがいがあるかもしれない。
そして、まずは資格受験専門学校の主催する説明セミナー等に出席してみて、典型的な会計士受験生のたどる道、何年くらい頑張れば受かるか、入門コースは結構ゆっくり目で途中から上級コースが始まり、これが真剣勝負になるな、などと知識を得ていくわけです。
もちろん、全く新しい分野の勉強であることが通常の人の場合です。だから、はじめは授業に出て付いて行くのがやっとだったりします。授業に出る度に新しい世界の事実が少しづつ解明されていく感じ。そして、まだまだ受験の全体像など見えませんから、専門学校のベルトコンベアーのようなカリキュラムに乗って、与えられる小テストやら答案練習やらを何とか、直前の詰め込みをしたりしてやっつけていきます。
正直、上級講座に移るまでの入門生の専門学校のカリキュラムはゆるいですから、受験生も「しっかりした実績のある専門学校で50万円だとかの高い授業料を払って、カリキュラムに沿っているんだ」「大学受験もそこそこにこなせたし、1.5年コースだとかこれだけ時間をかけて準備をしているんだ。」「だから、合格できることは間違いないだろう。」「ただそれまでの時間、講座に通うのが結構大変そうだ・・・」ぐらいに思っています。
それが、いつの間にか月日が過ぎて、入門生の時期が終わって、上級講座に合流します。今までは入門生の講座を受講していても、出席すらままならない生徒が多数存在しましたから、真面目に講座に出席してきている自分が合格できることは間違いないな、位に思っています。それで上級講座の答練(テスト)が始まって、受講して1時間なら2時間なりの時間でよーいドンで、既に受験経験のある上級生に混じってテストを受けてみると、全然、順位が取れない、点数が取れない。そんな事態に遭遇したりするものです。
特に、大学在学中に受験勉強を始める人が多いです。そういう人は特に注意です。なぜならば、日本で大学に行くと、周りの大学生達は大学の授業はサボるのが当然のように思っていますし、実際に定期試験を受けてみても、コピーを手に入れることで結構なんとか単位が手に入ってしまったりします。そして、資格受験などせずに普通に就職する人たちは、サークルやバイト、夜遊びなどして結構奔放に遊びまわっています。
そして、大学の授業に毎回きちんと出席しているような人は、結構遊びかたも知らないで友達づきあいもあまり上手でない人が、他にやることもなく出席していたりするものですから、ちょっと要領のいいと自覚のある人ならば、なんとなくこなす生活で色々なことが結構乗り切れてしまうという錯覚すら覚え始めていますから。
だから、専門学校で授業に欠席が続いていても、なーに、レジュメはコピーして手に入るし、後から自分の実力をもってして、定期試験前の如く、ガーっとブルドーザの如く勉強してしまえば、要領がわるいばかりにアリとキリギリスのアリの如くちまちまとやってきた人をゴボウ抜きにして、合格できるさ、と考えているものです。だからこれに当てはまる気がした人は、特に注意してくださいね。
そうして、受験経験のある上級生と混じっての上級講座が開始するわけです。そこで、大抵の入門生はまず、前述したような、全然順位が取れない、点数が取れない、そんな緊急事態に思わず遭遇してしまうのです。例えば、論文式の理論科目の答案練習会を受けてみて、全く太刀打ちできず、やむを得ず、テキストを見ながら回答してみたりする人も出ます。実際に答案を何とか仕上げて、提出してみても大学の定期試験のように甘甘で採点されるということはありません。
上級生は前年に不合格しているといっても、それなりに苦い思いを経験済みですから、入門生の出した答案は返却ボックスで一番下のビリッケツの点数で置かれていたりするものです。ちょっと驚くのが通常です。何しろ、会計士二次試験でいうと合格率が約7%から8%という低率で推移しているのに、大規模校でいうと100枚くらいある返却答案のうち、まさにビリッケツの点数で置かれていたりするのですから。
それで、まともな人であればショックを受け、次回の答案練習会での復讐(リベンジ)を誓ったりするわけです。「ビリからゴボウ抜きでアメリカンドリームを達成するぞ」などと言って、「なーに実力を出せば、あっという間さ」などと考えたりするわけです。そこの当りから、どうやったら成績がUPするのか、ゴボウ抜きでアメリカンドリームを達成できるのか、を人は少しづつ真面目に考えはじめるわけです。
もちろん、重症な人は、まだ危機感がありません。短答式の三ヶ月くらい前から急に火がついたように頑張り始めたりします。まわりが、あなたの成績だと今年は無理だね、とか徐々に言い出し始めるからです。それで、「なーに、馬鹿にしやがって、これからが本番だ」「じゃあ、今年合格できたら、幾らくれる、賭けてみる?」などといって頑張り始めるのです。言うまでも無いですが、短答式の三ヶ月くらい前から急に勉強し始めて合格できるような試験ではありません。ですが、彼は今回の受験に失敗して初めて真剣勝負であることを悟り、どうしたら合格できるのかを真剣に考え始めるのでしょう。

正直言って、この気付きが早くくればくる程、人は当たり前のことですが、早く合格します。そして、気付きが遅い人は合格するのが遅くなるばかりか、スタートダッシュを遅れてしまったばかりに、年々増えるプレッシャーに負けて、一生合格から離れてしまうことが多いのです。何十年と受け続けるというわけではありません。途中でプレッシャーに負けて、「もっといい道がある」「バクチはやってられない」と、合格を諦めて、他の道に行ってしまうのです。
例えば、1年目でベテランを凌ぐ成績を取る事ができれば、非常にうれしいですし、やる気もでます。しかし、これがベテランとなって、そこそこの成績を取れても、別段うれしくもありません。ましてや、伸びてきた入門生に成績で負けてしまうようなことがあれば、非常にストレスがたまります。
会計士二次試験の平均的合格者の受験回数は約3回といわれています。3回で済んだとしても、三年半以上の歳月がかかる、だいたい3回も上級講座の授業を繰り返して受ける気がしますか?普通の神経であれば、徐々に飽きが来て、勉強に対する新鮮味も失せてきてしまいます。しかも、この試験昨年受講したからといって、答練をサボってしまうことが非常に危険な試験です。精神的には飽きてくるのですが、記憶的には7科目の量が多いこともあり、毎年きちんとやらないとレベルがすぐ落ちてしまうのです。
早めに、色々な勉強方法なり、合格のナレッジを集めることが実は人生の重要な岐路を決めているのかもしれません。鉄は熱いうちに打てという言葉がありますが、人間誰しも、同じことを何度も続けることは苦痛です。早いうちに情報をきちんと集めて、勝負をかけてしまうのが成功のポイントです。会計士二次試験のような難関試験受験に足を踏み入れてしまった以上、唯一の、大失敗から逃れる方法と言ってしまっても過言ではないかもしれません。「やる気」というエネルギーを効率的に使うためにも受験生は早めに勝負をかけるに越したことはないのです。
ですから、会計士二次試験受験に踏み入れた以上、きちんとした、コンパスを持って、手早く受験勉強を始め、すっきりと合格してください。それが一番大切であり、全ての受験生に期待することです。
|
copyright 2003-2004 shikakuwin.com. All rights reserved . |
|